カテゴリー : 読み物
プロだけが知っている 届くデザイン
著者 | 鎌田隆史 |
発売日 | 2023年9月29日 |
前作『センスがないと思っている人のための 読むデザイン』に続き、出版社さんより頂きました。ありがとうございます!まず、デザインを図なしで語れるのがすごい。言葉だけでも想定されるデザインが思い浮かべられます。学校に行っていない人がスキルアップする方法や手段、転職時のポイントなど、テクニックではなく考え方を優しい語り口調で教えてくれます。最後の同僚の方の話でうるっときちゃいました。 |
イーロン・マスク 上・下
著者 | ウォルター・アイザックソン(著)、井口耕二(翻訳) |
発売日 | 2023年9月13日 |
「血の海を歩いて渡るしかなく」「結局、撃ち殺してくれちゃったんですよね」「どこに行ってもいじめられ、顔を殴られた」…などなど、冒頭の1,2ページだけでも壮絶な幼少期を過ごしていたのがよくわかります。車やロケットの開発など、専門用語が飛び交う場面もありますが、全体的にスピード感があってどんどん読み進められました。彼の意見の是非はともかく、単なる思いつきで物事を進めているわけではないのがよくわかります。下巻もあわせてぜひ。 |
アート&デザイン表現史 1800s-2000s
著者 | 松田行正 |
発売日 | 2022年3月7日 |
19世紀から現在までの約200年のアートとデザインの動向を、表現法を軸に年代順に展開しています。400ページ超えでかなりごっついのですが、図が多いのでサクサク読み進められます。今では当たり前の表現方法も、当時は斬新であった様子が丁寧に解説されています。これからのデザイン業界を見据えるためにも、過去を学んでみるのもいいですね。 |
素朴で平等な社会のために -ウィリアム・モリスが語る 労働・芸術・社会・自然-
著者 | ウィリアム・モリス (著)、城下 真知子 (翻訳) |
発売日 | 2019年11月16日 |
アーツ&クラフツ運動の主導者、ウィリアム・モリス氏によって19世紀に書かれた論文をまとめた書籍。産業革命の結果、大量生産による粗悪な商品があふれていた事を憂いていた様子が、昨今のAIによるアートやデザイン業界の状況と似ているなと思って読んでみることに。彼の思想や取り組んでいたことがよくわかります。1800年代当時の考え方や時代背景について、注釈でも解説されていてありがたいです。全体の流れは巻末の訳者あとがきで簡潔にまとめられているので、最初に読んでみるのもいいかと。 |
戦争とデザイン
著者 | 松田行正 |
発売日 | 2022年7月30日 |
テーマが戦争なので歴史の知識も多少必要ですが、前半は多くの人が目にしたことのある色やシンボルを扱っているのでわかりやすいです。プーチンの戦争にもゴリゴリ触れています。戦争は印象操作の嵐。目に見えるデザインの、その奥にある意図も汲み取らないと、と思ってしまいます。「戦争の最初の犠牲者は真実である。」なるほどなぁ。 |
「技術書」の読書術
著者 | IPUSIRON、増井敏克 |
発売日 | 2022年11月4日 |
よくある読書術を、技術書にフォーカスして執筆された本。技術書の探し方や選定ポイント、効率の良い読み方など、読み応えがあります。本の執筆をしている身としては、執筆環境の情報やアウトプット、アイデア出しの方法などはじっくり拝読しました。読書は人生を変える力がある、自分の悩みはすでに誰かが経験して解決してるというメッセージが強く残っています。移り変わりが激しく、勉強し続ける必要のあるWeb界隈では、まずこの本から読んで学習をはじめるといいですね。 |
デザイン偉人伝
著者 | 松田行正 |
発売日 | 2020年10月7日 |
ナイチンゲールのグラフや俵屋宗達のトリミングなど、「デザイン」という言葉が生まれる前から存在していた偉人たちの手法や着想のヒントが盛り沢山。個人的には冒頭のお話の中にあった「デザイナー的見地からすると、発見者よりもその手法の普及者のほうが、重要である。」という言葉が刺さりました。小口部分の印刷も必見!
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センスがないと思っている人のための 読むデザイン
著者 | 鎌田隆史 |
発売日 | 2021年4月28日 |
出版社さんより頂きました。ありがとうございます!お楽しみノートやコンセプト探しゲーム、「自分ならどうするか」のシュミレーションなど、デザイン力を上げるための身近な方法を優しい文体で紹介しています。小手先のテクニック集ではないので、続けることで力がつきそう。これからデザインを始めたい方や、なんだか壁を感じている中堅の方にもおすすめ。 |
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る
著者 | オードリー・タン |
発売日 | 2020年11月29日 |
Audibleで聞きました。台湾のデジタル担当政務委員であるオードリー・タン氏。天才だと言われている部分にばかりフォーカスされがちですが、彼女の為人やキャリア形成について優しい語り口で描かれています。コロナ対策に関する考え方、「人を変えるのではなく一緒に何ができるか相談し合う」というテクノロジーを浸透させるためのアイデア、そして日本のために書かれている書籍なので、要所要所で日本のアニメを例に出しているところも親しみやすかったです。 |
ブランディングデザインの教科書
著者 | 西澤明洋 |
発売日 | 2020年12月11日 |
混同しやすいブランディングとマーケティングの違いの説明から、連想ゲームや伝言ゲーム、陣取りゲームを用いたブランディングの例えが秀逸。後半の事例でも問題解決の手法として納得できます。「デザインの言語化」はすんなりできるものではないかもしれませんが、その大切さを改めて認識させられる一冊です。 |
デザイン思考が世界を変える〔アップデート版〕: イノベーションを導く新しい考え方
著者 | ティム・ブラウン |
発売日 | 2019年11月20日 |
「デザイン思考」の伝道師とも呼ばれるティム・ブラウン氏のベストセラー本がアップデートされました。前書きと最後の一章が追加されています。かなり前に原著を読んだのですが、日本語でAudibleにて読み直してみました。古くなった情報も訳注として更新されています。デザインの手法や具体例ではなく、本質的なところから学んでみたい方に。 |
1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック
著者 | 許成準 |
発売日 | 2019年3月17日 |
著名人の週間をまとめた本。いわゆる自己啓発本に分類されるかと思いますが、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、ジョナサン・アイブなど、ITやWeb業界の人も多々紹介されていたので読んでみました。一人ひとりコンパクトにまとめられているので、スキマ時間にサクサク読めますよ。これまで知らなかった意外な逸話なども盛り込まれていて、誰かに話したくなるようなトリビアで溢れていました。 |
行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する
著者 | Stephen Wendel(著)、武山政直(監修)、相島雅樹(翻訳)、反中望(翻訳)、松村草也(翻訳) |
発売日 | 2020年6月11日 |
ユーザーに行動を促すためのアイデア着想からデザイン実装までの流れを論理的に解説しています。460ページほどあって結構分厚い!読書時間の確保が難しいという人は、最終章の「結論」から読んでみてください。この本の総まとめが書かれています。そこで気になった章をじっくり読んでみる…という読み方もおすすめ。付録にはデザインの事例もあって読み応えあります。 |
イノベーターズ2 天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史
著者 | ウォルター・アイザックソン(著)、井口耕二(翻訳) |
発売日 | 2019年10月10日 |
「イノベーターズ1」の下巻。軍や商用で使われてきたコンピューターが個人向けに普及したところから、インターネットの発明・発展の流れが描かれています。登場人物もご存命の方が多く、上巻に比べて身近に感じられるかも。個人が作成するWebサイトやブログがあっという間に広まっていく様子はなんだか胸が熱くなりました。 |
イノベーターズ1 天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史
著者 | ウォルター・アイザックソン(著)、井口耕二(翻訳) |
発売日 | 2019年10月10日 |
コンピューターとインターネットが開発される歴史を辿った本。上下巻に分かれていて、こちらは上巻です。開発に携わった人物が多くて、じっくり読むと自分と似ていたり、尊敬できる考え方、真似したくなる生き方をした人物に出会えます。コンピューターやプログラミングは、一人の天才の思いつきで作られたものではなく、多くの人の研究の積み重ねで徐々に完成されていったのがよくわかります。一通り読み終えてから、冒頭の年表を見返すと膨大な情報の整理がしやすいですね。 |
「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ
著者 | 玉樹真一郎 |
発売日 | 2019年8月8日 |
冒頭を読んで軽快な語り口調に惹かれ、タイトルどおりつい購入し、つい一気読みしちゃいました。元任天堂の企画開発者が「人が動くしくみ」を大公開!マリオやゼルダ、ドラクエといった名作ゲームのUI・UXデザインについて詳しく紹介しています。ゲーム好きなら特に必見!ゲームはしないよという人にとっても、どんなしかけで人が行動するのかという点がしっかり学べます。 |
クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法
著者 | デイヴィッド・ケリー(著)、トム・ケリー(著)、千葉敏生(翻訳) |
発売日 | 2014年6月20日 |
「クリエイティブ」と聞くとなんだか敷居が高く感じてしまいますが、本当は日々の生活の中にあるもので、誰でも向き合えるものなんだと納得させられる一冊。仕事に対する姿勢についても多々触れられていて、「あれこれ考えてないで、とにかくやり始めよう!」と思えてきます。ただただメンタル的なことを説いているわけではなく、実践するときの具体例も豊富に紹介されていますよ。 |
センスは知識からはじまる
著者 | 水野学 |
発売日 | 2014年4月18日 |
著者はくまモンのアートディレクター。タイトルがすべてなのですが、「センスは生まれ持ったものじゃないよ、インプットとアウトプットすることで鍛えられるよ」ということを、多くの経験に基づいて解説しています。柔らかな文体で、熱い想いもスッと入り込んできます。 |
海外でデザインを仕事にする
著者 | 岡田栄造、鈴木元、森山茜、青木翔平、福定良佑、村上あずさ、德島泰、今村ひかる、長田喜晃、青木慶一、小林耕太、山本尚明、中山雄太、清水花笑、川島高 |
発売日 | 2017年1月25日 |
海外に飛び出して紆余曲折しながらも自分の道を進んでいる…そんな14人のデザイナーのエッセイ集。「海外」と言っても先進国と途上国では仕事の進め方も違います。そんな様々な環境の中、どのようにデザインを仕事にしてきたのか、リアルな声が詰まっています。私も頑張ろう!とやる気を出させてくれる一冊。おすすめ! |
悲劇的なデザイン
著者 | ジョナサン・シャリアート、シンシア・サヴァール・ソシエ、高崎拓哉 (翻訳) |
発売日 | 2017年12月27日 |
ユーザーのことを考えずにデザインされたプロダクトは、人を殺し、怒りをあおり、悲しみを呼び、疎外感を与える…。実際に起こったデザインによる悲劇と、どうすればそれを回避できたのか?を丁寧に解説しているデザインユーザビリティの本。これまで読んできたユーザビリティの本とは違い、色んな人の怒りや悲しみの実体験が多く取り扱われており、デザインを通じたノンフィクションストーリーとして読み進められました。おすすめ! |