Webデザイナーの求人情報はここをチェックしよう!

オンラインスクールでWebデザインを教えているのですが、よく担当している生徒から良い案件や求人情報の見分け方を質問されます。経験が増えると「これなんとなく胡散臭いなー」というのが見えてくるのですが、最初のうちは難しいですよね。ブラック案件やブラック企業にあたらないように、チェックしたいポイントをまとめました。


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1. 業務内容が明確か

一番チェックしたいポイントです。具体的な業務内容が記載されていない、または「何でもやってもらいます」などの曖昧な表現が多い場合は要注意。使用するツールやアプリ、言語、ライブラリーやフレームワーク等が明確に書かれているかは非常に大切です。

良い例:

  • 使用するツールやアプリ(Photoshop、Figma、Slack、Asana…等)
  • 使用言語(HTML、JavaScript、CSS…等)
  • 使用ライブラリーやフレームワーク(React、Vue、Tailwind CSS…等)

要注意な例:

  • デザイン業務全般
  • Webに関することをお任せします

2. 公式Webサイトに見惚れるか

私が就活していたときは、こちらも重要視していました。会社の公式Webサイトや、運営しているサービスのWebサイトを確認しましょう。ついでに公式SNSもチェック。更新頻度や内容も確認します。そして「この会社!素敵!」と思えるなら、ぜひ応募してください!そういった感覚も大切です。

ただ、SNSなどでその会社の口コミや会社の評判を確認して、あまりにも酷評されていたり、過去に炎上しているようなら見送った方がいいかもしれません。

そして、企業サイトがないのは言語道断!Webサイト制作の会社がWebサイトを持っていないなんて考えられません。絶対に見送ってください。

3. 正しい表記をしているか

WordPressを「wordpress」「ワープレ」、Illustratorを「ilustrater」「イラレ」など、表記が違ったり略している企業は要注意です。一度だけならタイプミスかな?とも思えますが、すべて違うのであれば、他社やツール、サービスへのリスペクトを感じません。特に求人情報という公式の場所での表記間違えは考えものです。

4. 経験・スキル要件が自分に合っているか

求められるスキルセットが自分のレベルに合っているかも大切です。「初心者歓迎」とあるにもかかわらず、非常に多くのスキルを求められる場合、中級以上の経験者を求めている可能性があります。

募集要項を見て、わからないツールや技術があれば、一旦自分でどんなものなのか、習得にどれくらい時間がかかるのかはザッと確認しておきましょう。そして簡単に習得できそうにないものであれば、見送った方が身のためです。運良く面接まで残ってしまい、「(よくわかんないけど)できます!」と答えてしまうと、「(一通りのことは自分ひとりで)できるんですね!」と捉えられていまいます。自分で自分の首をしめないように、そして企業やクライアントのためにも無理は禁物です。

5. 過度な「未経験者OK」は要注意

逆に未経験者も歓迎している場合は、「未経験」のレベルがどの程度なのかも確認します。「PCの基本操作ができる人」と「企業での就業経験はないがWebサイト制作は一人でできる人」とでは大きく違います。前者だとデザインやWebサイト制作とはかけ離れた雑務をまかされる可能性もあります。繰り返しになりますが、1. の業務内容をしっかりチェックしましょう。

6. 妥当な給与か

転職情報サイトdodaによると、Webデザイナーの平均年収は360万円(※2023年12月時点)だそうです。これと比較して著しく給与が低い場合、逆に初心者向けの求人にも関わらず、給与が相場よりも異常に高い場合は注意が必要です。「初心者もOK!月収100万円を目指せます!」というのは真っ当な会社ではまずありえないと思ってください。

また、Webデザイナーに限った話ではないのですが、福利厚生(健康保険、年金、休暇制度など)がしっかりしているかもチェックしましょう。

7. 情熱的かつ抽象的なポエムを掲載していないか

「あなたの創造力が輝く場所へ。革新的なデザインと情熱的なプロジェクトで、毎日新しい挑戦が待っています。多彩なスキルを活かし、仲間とともに未来を創りましょう。ここでしか味わえない成長と感動が待っています。」

こんな感じの、キラキラしてる割には結局何をしているのかわからない会社もあります。具体的な業務内容や会社情報がないにもかかわらず、夢、絆、仲間、やりがい、アットホーム…などなどのワードばかりなのは、アピールすることがない証拠です。一見素敵に思えるかもしれませんが、過度にキラキラしていたら一歩引いて考え直しましょう。

8. ポートフォリオサイトをきちんと見るか

Webデザイナーといえばポートフォリオサイト!自分の紹介や経歴、自己PRのためのWebサイトを作成し、就活のときに企業に見てもらいます。しかし、どうやらポートフォリオサイトすら用意しなくてもいい、見向きもしない会社もあるようです。高確率でWebサイト制作やデザインに関する仕事は任されません。見送りましょう。

9. カジュアル面談、ランチ会、勉強会等をしているか

ここからは必須とまではいかないのですが、できればチェックしておきたい項目です。企業によっては積極的に採用に取り組んでいて、社外の人とのコミュニケーションをとるために、カジュアル面談やランチ会、勉強会などを行っています。カジュアル面談は正式な面接や選考とは違い、お互いを知るための交流会といったところでしょうか。ランチ会や勉強会も同様の目的で取り組んでいる企業もあります。

気になる企業がこういった取り組みをしていたら、ぜひ参加してみてください。最終的に応募しないにしても、世の中にどんな会社があって、どんな人が働いているのかを知る良い機会になるでしょう。

10. 日頃から気になるWeb制作会社をチェックしよう

現在就職・転職活動をしていない人でも、素敵な企業に目を向けておいて損はありません。積極的に勉強会やイベントに参加して、同業者と交流するといいでしょう。

また、『Web制作会社年鑑2024』という書籍もあります。これは1年で話題になったWebサイトやマーケティング施策、デザインの制作会社を集めたもので、毎年いろんな会社の紹介を行っています。見ているだけでも楽しいですし、「いつかここで働いてみたい!」と思える企業に出会えるかも。


いろんなチェックポイントを挙げてみましたが、気になった企業があるなら、ひとまず話を聞いてみるといいですね。そして自分にあう求人が見つからないからと言って、焦って選択するのは危険です。今後数年、もしかしたら生涯ともにするかもしれない企業を見つけるのは簡単ではありません。ゆとりを持って、いい御縁を探してくださいね。

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