カードデザインのポイントと実装方法
Pinterestがカードスタイルのデザインを取り入れてから、TwitterやFacebookをはじめ、多くのWebサイトで採用されているカードスタイルのデザイン。今回はそんなカードデザインの特徴やデザインのポイント、実装方法などをまとめてみます!
↑私が10年以上利用している会計ソフト!
カードデザインとは
名前のとおり、カードのような四角形を並べたスタイルのデザインです。多くの場合、ひとつの項目に対して画像やテキスト、ボタン等、様々な要素が含まれています。ECサイトやコンテンツの多いWebサイトでよく見かけるスタイルですね。
Etsyは手作りの商品を販売できるECサイト。商品の画像を大きく打ち出し、その商品に関する情報が掲載されています。ログインしていれば、詳細サイトにいかなくてもお気に入り登録などが可能。ページ移動をしなくてもなにかしらの機能をするという点も、カードデザインの特徴のひとつです。
他にもGoogle検索では、ワードによって検索結果ページで表示してくれるものもあります。地図や天気予報、電卓などなど。それらも機能のともなったカードデザインですね。
カードデザインを採用するメリット
コンテンツのわかりやすさ
例えば先程のECサイトの例では、商品画像、詳細、値段、ボタンなどがコンパクトにまとめられており、ひとつのページに多くの商品を並べても整然と表示できます。縦長のリスト表示とは異なり、より多くの量の商品を表示領域内で表示できます。
レスポンシブデザインと相性バッチリ
大きな画面では横並びに、小さな画面ではひとつのカードずつ縦に表示…という風に、どのスクリーンサイズやブレークポイントでも適応できます。特にモバイルユーザーの多いWebサイトでは重宝するでしょう。
どんなWebサイトでも合わせやすい
ミニマルなデザインでも、装飾の多いデザインでも、どんなデザイン・コンテンツにもマッチしやすいのがカードデザインの魅力。基本的な要素の配置は変わらない分、サイトに合わせてカスタマイズしやすいです。
エフェクトを加えやすい
カード型のブロックは、その面積が小さい分、様々なエフェクトを追加しやすいでしょう。例えばカーソルをあわせるとカード全体が揺れたり、ひっくり返ったり…。以下はほんの一例です。アイデア次第でどんな効果でも加えられます。
See the Pen Article News Card by Andy Tran (@andytran) on CodePen.
See the Pen Business Card /r/web_design — Ciclop by Eduard Kosicky (@heyitsedward) on CodePen.
カードデザインのコツ
では、実際にカードをデザインに取り入れるにあたって、注意すべき点を考えてみましょう。
余白をとる
コンパクトにまとまって見えるカードデザインですが、その中には画像、タイトル、テキスト、ボタン等、多くの要素が含まれています。カード同士、またカード内のコンテンツに余白をとらないと、整然と並べられるはずのカードも雑多な見にくい印象になってしまいます。
見せる画像を選定
カードデザインで一番目につくとろこは画像です。カードのうち、半分以上の割合を画像が占めることも多々あります。クオリティの高いものや、ひと目で内容がわかるような画像を選びましょう。日本のブログで時々見かける、タイトル文字を画像にしたサムネイルは避けましょう。なぜならタイトルはそのすぐ下にも表示されている上、遠目で見るとかなりごちゃついて見えてしまいます。
リンクできる場所をわかりやすく
画像とテキストだけのシンプルなカードであれば、カード全体をリンクできるように設定しておくといいでしょう。そうではなく、他に複数のボタンやリンク先があるのであれば、どこがクリックできるのか明確にデザインする必要があります。
カードの実装方法
See the Pen Card Design by Mana (@manabox) on CodePen.
それでは実際にコーディングしてみましょう。シンプルなカードを作ってみました。
HTML
<section class="card"> <img class="card-img" src="images/bear.jpg" alt=""> <div class="card-content"> <h1 class="card-title">Webクリエイターボックス</h1> <p class="card-text">WebデザインやWebサイト制作、最新のWeb業界情報などを紹介していくサイト。</p> </div> <div class="card-link"> <a href="http://webcreatorbox.com/about">About</a> <a href="http://webcreatorbox.com/">Website</a> </div> </section>
CSS
.card { width: 350px; background: #fff; border-radius: 5px; box-shadow: 0 2px 5px #ccc; } .card-img { border-radius: 5px 5px 0 0; max-width: 100%; height: auto; } .card-content { padding: 20px; } .card-title { font-size: 20px; margin-bottom: 20px; text-align: center; color: #333; } .card-text { color: #777; font-size: 14px; line-height: 1.5; } .card-link { text-align: center; border-top: 1px solid #eee; padding: 20px; } .card-link a { text-decoration: none; color: #0bd; margin: 0 10px; } .card-link a:hover { color: #0090aa; }
こちらをベースにFlexboxを使って横並びにしたり、jQueryのMasonryプラグインを使って画面上に敷き詰めたりできますよ!
CSSフレームワークを使って実装
巷で使われている人気のCSSフレームワークでも、カードデザインをコンポーネント化しているものが多いです。CSSをダウンロードし、該当のクラスを付与するだけでOK。ご自分のサイトに合わせてカスタマイズしてください。詳しくは各CSSフレームワークのドキュメントをご覧ください。
カードデザイン実例
カードデザインを採用しているWebサイトをいくつか紹介します。デザインのヒントになると幸いです。
簡単に追加できそうで、うまく機能させるにはコツのいるカードデザイン。実装することで逆に全体のデザインの邪魔にならないよう、工夫しながら追加できるといいですね。