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Illustratorで手描き風イラストを描く方法や無料ブラシいろいろ
ベクター形式で描かれたイラストは、拡大・縮小しても画像が劣化せず、編集もらくちん。なので多くのイラストはベクター形式を採用しています。Illustratorではベクター形式のイラストを手描き風タッチにすることも可能ですよ。久しぶりにIllustratorでがっつりイラストを描く機会があったので、手描き風イラストの作成方法を紹介します!
ベジエ曲線が苦手?フリーハンドで OK!
Illustrator に苦手意識を持っている方もいるでしょう。その多くの方が「Illustrator はペンツールでベジエ曲線を使いこなさなきゃいけない」と思っているからではないでしょうか?
ベジエ曲線では、紙にペンで描くようにマウスの軌跡にそって線を引くのではなく、点と点をつないで線を描いていきます。次の点を描画する時にドラッグすることで方向線が現れ、線に角度をつけられます。
Illustrator でイラストを描く時は、必ずしもこのベジエ曲線を使わなきゃいけないわけではありません。もちろん、使えたほうが描画が楽だったり、パスを簡略化できます。ただ、フリーハンドでも十分 Illustrator の良さを実感できると思いますよ。特に手描き風イラストの場合はフリーハンドの方が描きやすいかもしれませんね。そこで活躍するのがペイントブラシツールと塗ブラシツールです。
ペイントブラシツール
ブラシツールを使って好みのラインを自由に描けます。
塗りブラシツール
塗りつぶしの部分も、塗りブラシツールでドラッグするだけ!使い方はペイントブラシツールと同じですが、こちらでは描いた箇所が線ではなく「塗り」として作成されます。塗り残しには注意しましょう。
線をラフにする
さて、ここでようやく本題です。できあがったイラストにほんの少し手を加えて、手描きっぽく変えてみましょう。上部メニューから効果 → パスの変形 → ラフを選択。ポイントを「丸く」にして、サイズや詳細の値を調整してみてください!
線の太さに強弱をつける
線の太さが均一だと、どこか無機質なイメージになってしまいますね。強弱をつけることさらに手描き感アップ!線パレットの「プロファイル」欄から好みのものを選択しましょう。この例では上から二番目のものを使っています。上記のラフ効果と合わせてみてもおもしろいですよ。
さらに線の太さの微調整をしたい時はシェイプ形成ツールが使えます。線の上の太くしたいところや細くしたいところをクリック。ポイントが作成されるので、そこをドラッグすれば OK!
ブラシを使う
インクペンや鉛筆、水彩画風など、いろんな表情を持ったブラシで描画しましょう。ブラシによっては一筆書きのように一気に描画するのではなく、少しずつ描いていった方が美しく仕上がることもありますよ。塗りの部分にも使ってみるのもいいですね。記事後半で使い勝手のいいブラシを紹介します!
ふちの色を濃くする
水彩画でよく見られるふちの絵の具だまりのような表現もできます。メニューの効果 → スタイライズ → 光彩(内側)でオブジェクトの周囲に色をプラスしましょう。塗りの部分にブラシなどでざらざら感を加えておくとより美しく仕上がります。
無料で使える手描き風 Illustrator ブラシ
Illustrator ではもともと様々な種類のブラシが用意されていますが、無料配布されているブラシを使うとより多くの表現が可能になります。ライセンスを確認し、利用してみてくださいね!
30 Free Vintage Shading Brushes for Adobe Illustrator
Free Illustrator Brushes – Natural Sketch Doodle Lines set
12 Free Wax Crayon Effect Brushes for Adobe Illustrator
Childs Play Crayons – Free Illustrator Brush set
Vector Brush Set for Illustrator
25 Free Linocut & Woodcut Brushes for Adobe Illustrator
Lino Cut brushes for Illustrator
8 Free Stipple Shading Brushes for Adobe Illustrator
2020 年には iPad で Illustrator のアプリが登場するそうですね。今から楽しみです!