昔は本を読まなかった私ですが、電子書籍の登場から読書の機会が一気に増え、さらに日本に帰国してからは日本の書籍も読むようになりました(実は今日本です)。日本の書籍は紙質も装丁も美しくて、紙媒体が人気なのも頷けます。これまではオススメの本を聞かれても英語のものばかりだったので…これからは日本語のものを記事としてちょこちょこ紹介できたらなと思っています。それではさっそく、今年上半期に読んだ物をいくつか紹介します。
↑私が10年以上利用している会計ソフト!
超明快 Webユーザビリティ ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則
著者 |
スティーブ・クルーグ (著), 福田篤人 (翻訳) |
発売日 |
2016年6月24日 |
出版社様より頂きました。ありがとうございます!20か国で翻訳、累計45万部超の世界的ベストセラー、ウェブ&モバイルユーザビリティの定番書『Don’t Make Me Think』の日本語版です。初版のオリジナル版を海外で何度も読みましたが、こちらは2014年に出た第3版の翻訳で、最近のWeb事情に合わせてアップデートされています。ユーザビリティテストの具体的な方法や、その際に使えるセリフまで一覧にして紹介されていて、とってもわかりやすいです。最後の方にアクセシビリティについても少し触れています。ユーザビリティについてこれから勉強しようっていう人向けの入門書的な本ですね。おすすめ!
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色の力 消費行動から性的欲求まで、人を動かす色の使い方
著者 |
ジャン=ガブリエル・コース (著), 吉田良子 (翻訳) |
発売日 |
2016年5月27日 |
よく眠れる寝室、子どもが元気になる学校、モチベーションの上がる職場、売れ筋の商品パッケージ…などなど、ビジネスでも、プライベートでも使える色彩心理の話をわかりやすく紹介している本。様々な研究やデータから得られた情報満載で、デザイナーは必読です。著者はフランスの方なのですが、ときおり出てくるフランスの文化がわからないと理解できないジョークや、まどろっこしい(?)言い回しが少し気になりましたがw 本の最後で各国による色の印象の違いがまとめられていて、そこだけ読んでも眼から鱗です。おすすめ!
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問題解決に効く「行為のデザイン」思考法
著者 |
村田智明 |
発売日 |
2015年9月17日 |
人の行動に着目し、改善点を見つけてより良く、新しい形を見つけていくデザインマネジメントについて書かれた本。人が製品を使う際に起こすエラーを矛盾のバグ、迷いのバグ、混乱のバグ、負環のバグ、退化のバグ、精神的圧迫のバグ、記憶のバグ、手順のバグの8つに分類し、その解説と解決方法のヒントを説明している箇所が特に印象的でした。実績を元に書かれたワークショップの開き方も具体的で読み応えがあります。デザイナーだけではなく、製品制作に携わるすべての人に向けて書かれています。
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Webデザインの新しい教科書 改訂新版
伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール
著者 |
高橋佑磨, 片山なつ |
発売日 |
2014年7月3日 |
デザインの基礎について書かれた本。フォントの選び方から文字の配置、図表やグラフ、資料全体のレイアウトや配色まで、押さえておきたい基本ルールを解説しています。良い例と悪い例を多くのイラストを交えて紹介しているので、どこをどう変えればいいかが初心者でもひと目でわかります。Webだけではなく、カタログやポスター、スライドなどにも使える例が多く、デザイナー以外の方にも手にして欲しい一冊です。
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なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉
著者 |
筒井美希 |
発売日 |
2015年7月31日 |
デザインのラフ画から完成形まで、たくさんの写真やイラストを使って丁寧に解説している本。色やタイポグラフィの基礎から概念まで掲載されています。デザインを擬人化してみる考え方は面白いですね。見ていて楽しくなる、デザインをもっと好きになれる、そんな素敵な本です!
『なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉』を購入する |
IA/UXプラクティス モバイル情報アーキテクチャとUXデザイン
著者 |
坂本貴史 |
発売日 |
2016年3月22日 |
UXデザイン・情報設計・コンテンツ構造設計についての概念から、実践で使える知識やノウハウをまとめている本。各章の終わりにQ&A形式でつまづきやすいポイントについて解説しています。ペルソナやカスタマージャーニーマップの説明や活用方法もしっかり書かれています。UXについて勉強しても、制作現場で活用できない…という悩みを解決できるかも。
『IA/UXプラクティス モバイル情報アーキテクチャとUXデザイン』を購入する |
コミュニケーションのデザイン史―人類の根源から未来を学ぶ
著者 |
高橋裕行 |
発売日 |
2015年9月25日 |
地図や図書館、学校、美術館、手紙など、今では当たり前に見かける施設やツールがどういった背景でデザインされ、進化してきたかが読み解けます。人が集まる場所ではコミュニケーションが不可欠で、そのコミュニケーションを設計することの大切さや、時代とともに移り変わる様子が面白く、読み物としてのんびり楽しめると思います。
『コミュニケーションのデザイン史―人類の根源から未来を学ぶ』を購入する |
「紙の本か電子書籍か…」という論争はずっと続いてるかと思いますが、私は写真や絵、図板の多い本は紙で、文章メインのものは電子書籍でと使い分けています。アート関連の本は特に紙の本で読みますね。
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